[前付]
[口絵]
序文
刊行に寄せて
序
越谷の史的魅力
越谷市史一 通史上 目次
例言
第一編 越谷の自然
第一章 越谷市の自然環境
概観
第一節 越谷市の位置と面積
第二節 越谷の気象
風向と風速
雨量
気温
気象災害
第三節 越谷の地形
微地形
自然堤防と後背低湿地
池沼の成因
第四節 越谷の地質と土壌
地質
土壌
土壌断面
第五節 越谷の地下水
自由地下水
被圧地下水
第六節 越谷の動植物
中川水系の魚類分布
越谷地方のシラコバト
樹木植物と久伊豆神社の社叢
都市化と植生分布の変化
第二章 越谷地方の地形のおいたち
第一節 洪積世
地下三〇〇〇メートルまでの地層
越谷付近の台地の地層
越谷地方の洪積層
関東地方の地形のおいたち
第二節 沖積世
海岸線の前進と越谷地方の陸化
自然堤防の発達と湖沼の形成
自然堤防の分布と河道変遷
第二編 原始古代の越谷
第一章 考古学よりみた越谷地方
第一節 越谷周辺の考古遺跡
周辺台地の遺跡
古墳時代
古利根川・中川筋の遺跡
毛長堀筋の遺跡
第二節 見田方遺跡
見田方遺跡の地形・地質
住居址
土器
漁具
石器
石製模造品
木製品
用材と樹種
木実
籾
遺物の包含層
集落
まとめ
第二章 大化改新前後の武総地方
第一節 大和朝廷勢力の東進
国土統一の進行
葛飾野の狩
千熊長彦と強頸
第二節 国造と部民
国造の設置
知々夫・无邪志・胸刺の三国造
武蔵国造の紛争と屯倉
部民の設置
第三章 律令制の施行と越谷地方
第一節 地方制度の整備
大化改新前後と東国国司
武蔵国司と下総国司
郡と郷
埼玉郡の郷
余戸郷
租・庸・調
条里制の施行
越谷の条里
帰化人の移住
第二節 軍事と交通
地方軍団
衛士と防人
蝦夷征討
古代の交通路
第三節 地方豪族と農民
地方豪族の富強
丈部不破麻呂と物部直広成
村落と農民(下総国葛飾郡大嶋郷戸籍)
第四章 律令制の動揺と越谷地方
第一節 地方制度の崩壊
俘囚の叛乱と群盗の横行
凶猾党を成し群盗山に満つる
前権介源仕の国府襲撃
第二節 将門・忠常の乱
将門の乱の発端
興世王と武蔵武芝の衝突
古代王城の建設と将門の敗死
平忠常の系譜
忠常の乱の経過
第三節 荘園と牧
勅旨田の設置
勅旨牧の設置
荘園と御厨
第四節 武士団の成立
在地土豪の武士化
秩父氏
武蔵七党
野与党の支族大相模氏
古志賀谷氏
第五節 源氏と武総武士
武士の棟梁
大蔵の戦い
保元・平治の乱と武総の武士団
第五章 古代越谷の寺院と神社
第一節 寺院の創建
仏教の伝来
野島の慈福寺
真言宗の弘布
大相模の不動坊
第二節 神社の祭祀圏と越谷
祭祀圏
祭神
大宮氷川社
第三編 中世の越谷
第一章 鎌倉期の越谷地方
第一節 初期の鎌倉政権と武蔵武士
源頼朝と武総武士の動向
本領安堵と新恩給与
幕府の成立とその機構
御家人体制の動揺
武蔵国総検校職の復活
第二節 大河土御厨と久伊豆社
大河土御厨の寄進
久伊豆神人との争い
第三節 北条氏支配下の武蔵
承久の乱
太田庄の開発
越谷周辺の武士の動き
得宗体制の確立と武蔵
金沢氏と下河辺庄
新方郷
第二章 鎌倉公方の支配と越谷地方
第一節 建武新政と南北朝の動乱
足利尊氏と法華寺文書
南北朝の動乱と武蔵武士
第二節 関東公方と管領上杉氏
関東公方と上杉氏
永享の乱と結城合戦
第三節 栄広山伝説
六ヵ村栄広山伝説
新方氏と向畑合戦
第三章 戦国争乱と越谷地方
第一節 岩付太田氏の抬頭
古河公方と太田・長尾の対立
道灌と岩付築城
太田氏と後北条氏との対立
第二節 太田資正・氏資父子
三楽斎資正
河越夜戦
謙信の関東侵入と資正
越谷郷と本田氏
国府台合戦と資正の追放
上総三船台の合戦
第三節 後北条氏の岩付領掌握
北条氏繁の掟書
北条氏繁の岩付領支配
岩付衆中村右馬助
第四節 太田氏房の分国支配と岩付落城
家臣団と軍制
農民支配
小田原征伐と岩付城の陥落
第四章 中世の社寺
第一節 中世の寺院
新仏教の流入と伝播
浄土教系諸宗
禅宗
増林勝林寺
日蓮宗
中世の真言宗寺院
第二節 中世の神社
中世の神社
修験
第五章 越谷の板碑
第一節 越谷の板碑
板碑(いたび)とは
板碑の出現と分布
越谷の板碑の分布
越谷の板碑の概観
第二節 越谷の民間信仰と板碑
十三仏板碑
山王二十一仏板碑
山王二十一仏板碑の種子配列
第四編 近世前期の越谷
第一章 徳川家康の関東入国と越谷
第一節 家康の関東支配
家臣団の所領配置
伊奈氏の民政
会田出羽一族
会田家系図
会田出羽の先祖
会田出羽父子
会田出羽の子孫
会田七左衛門政重
杉浦五郎右衛門定政
寺領朱印状
第二節 家康の鷹狩と越ヶ谷御殿
家康の御殿設置政策
大川戸陣屋御殿
越ヶ谷御殿の設置
家康の鷹狩と民政
秀忠と越ヶ谷御殿
越ヶ谷御殿の江戸城移転
第二章 近世村落の成立と展開
第一節 村の概況と新田の開発
村の成立
崎西郡
越ヶ谷郷
越ヶ谷村
新方庄
大沢村
大相模郷
八条郷
江戸時代の領名
近世初期の新田開発
田畑の比率
第二節 領主支配の推移
幕府直轄領
関東郡代伊奈氏の代々
忍領
岩槻領
土屋領
堀田領
六浦領
古河領
土井領
旗本領
第三節 検地
幕府の検地政策
越谷地域の検地
寛永四年の検地
寛永六年の検地
元禄八年の検地
元禄期農民の階層構成
第四節 近世の村と農民
村の住民
村の階層
名主
割役名主
年寄・百姓代
村役人の待遇
五人組
五人組帳
農民生活の規制
第五節 寺檀制度と宗門改
幕府の宗教政策
寺院の本末制度
檀家制度
第六節 呑龍と尊慶
浄土宗の呑龍上人
小池坊尊慶
第三章 農民負担の推移
第一節 農民の負担
近世の貢租課役
本途物成
小物成
高掛物
近世の徴租法
定免法
年貢割付状
年貢皆済目録
第二節 越谷地域の年貢高の推移
西方村の概況
西方村の年貢高の推移
袋山村の概況
袋山村の年貢高の推移
第四章 越ヶ谷宿の成立とその機構
第一節 越ヶ谷宿の成立
結城使行
幕府の宿場設定
日光・奥州道中の成立
宿場町越ヶ谷
宿場町大沢
地子免許
伝馬役の負担者
第二節 宿役人と問屋場
問屋
年寄
問屋下役
問屋場
問屋場の諸経費
本陣
脇本陣
旅籠屋
第三節 人馬の使用者
御定人馬
無賃人馬の使用者
御定賃銭
相対賃銭
年間の公用人馬数
公用人馬使用者の取扱
荷物の重量制限
第四節 参勤交代と越ヶ谷宿
参勤交代制度
大名の宿泊
宿泊料と宿賄
第五節 越ヶ谷宿の助郷
助郷制度
定助郷(大助郷)
加助郷
西方村の加助郷勤め
代助郷
増助郷
第五章 越谷地域の河川と用水
第一節 徳川幕府の河川改修
越谷地域の河川
利根川
文禄三年の利根川改修
元和七年の改修
寛永十八年の改修
利根川の東遷
寛文五年の改修
荒川の改修
綾瀬川の改修
中川の改修
庄内古川の改修
江戸川の改修
元荒川の改修
第二節 徳川幕府の河川支配
享保期以前の河川掛り
四川奉行
享保期以降の河川掛り
第三節 越谷地域の用水
近世以前の農業用水
末田・須賀溜井と瓦曽根溜井
中島用水
幸手用水
本所上水
谷古田用水
葛西大用水
見沼代用水
第四節 普請と管理
御入用普請
御手伝普請
国役普請
自普請
用・悪水普請組合
普請助合村
普請勤めの仕法
番水議定
第六章 鷹場制度と越ヶ谷
第一節 近世前期の鷹場
鷹場制度
鷹場の職制
生類憐み令と鷹場の廃止
第二節 鷹場制度の復活
鷹場の復活
鷹場職制の復活
鳥見の職掌
紀伊家鷹場
捉飼場
野廻り
場所違い一件
鷹場村の負担
第五編 近世後期の越谷
第一章 商品生産の展開と村の変貌
第一節 越谷地域の農業
農村の商品生産
自然条件
水田農業
水田農事暦
稲の品種と稲作技術
肥料
畑作農業
畑作農事暦
畑作雑穀生産
第二節 商品生産の展開
明治八年の越谷地域の物産
蔬菜
木綿
菜種
葉藍
果実
哂業
醤油醸造
藁工品
木箱
玩具
第三節 市と商品流通
越ヶ谷六斎市
武州越ヶ谷米
米穀商人
御膳細餅
肥料の流通
干鰯
下肥
第四節 水運の発達
舟運
元荒川の舟運
古利根川の舟運
綾瀬川の舟運
第五節 農間余業の増大
農間余業の発生
文政八年の余業調査
農間渡世
質屋
第六節 階層分化の進行
農民層の分解
袋山村階層構成の推移
七左衛門村階層構成の変化
西方村の階層構成
地主と小作
第二章 領主財政の動向
第一節 領主財政の困窮化
幕府の財政
忍藩阿部家の財政
六浦藩米倉家の財政
伊奈氏の家計
旗本の家計
第二節 近世後期の新田検地
新田検地
古川の新田検地
袋山村の新田検地
上・下間久里村の新田検地
第三節 近世後期の年貢高推移
西方村の年貢高
代官吉岡次郎右衛門
西方村その後の年貢高
砂原村の年貢高
袋山村の年貢高
第三章 農村支配の再編
第一節 関東郡代伊奈忠尊の失脚
関東郡代伊奈氏
伊奈忠尊
伊奈家臣団
伊奈家臣杉浦氏
伊奈家の御家騒動
伊奈失脚の背景
第二節 鷹場村の統制強化
鷹場村の統制
鳥見による農間余業調査
鷹場村の治安取締り
第三節 治安の乱れと越谷
治安の乱れ
越ヶ谷町女芝居喧嘩一件
大沢町三六騒動
松伏村主殺し事件
大沢町仙間山騒動
贋銀づくり一件
七左衛門村博奕一件
第四節 文政の改革と越谷
関東取締出役
文政の改革
改革組合村
組合取締り議定
天保改革と経済統制
第四章 近世後期の越ヶ谷宿
第一節 越ヶ谷宿通行者の実態
日光門主
日光名代
日光例幣勅使
本陣差合
間々田宿の差合
越ヶ谷宿の差合
本陣盗難一件
通し日雇人足
道中の諸事件
天明飢饉と松平定信
水害時の交通
第二節 越ヶ谷宿の旅籠屋
御用旅籠
御用宿拒否一件
食売旅籠
食売女
大沢町長八一件
大沢町まん一件
第三節 幕府の宿場助成
宿場助成策
天明三年の類焼拝借
天明六年の水害拝借
享和二年の水害拝借
文化十二年の日光法会負担
文化十三年の類焼拝借
利倍御貸附金
第四節 越ヶ谷宿の住民動態
宿場の住民と屋敷株
住民の動態
戸数の推移
第五節 越ヶ谷宿の助郷争論
助郷の伝馬負担
元文元年の宿と助郷の争論
安永五年の助郷惣代一件
文政二年の助郷惣代一件
文政五年の争論
文政十年の争論
助郷差村一件
延享元年の差村争論
寛延二年の差村争論
安永二年の差村争論
寛政十一年の差村争論
文政五年の差村争論
第五章 村と町のくらし
第一節 宿場町の生活
十方庵遊歴雑記
町の娯楽
越ヶ谷町の火祭り
寺院と越ヶ谷町
雨乞と疫病除け
孝子文太郎
第二節 商家のくらし
三鷹屋内藤家
商家の交際
祝儀と不祝儀
信心と寺社参詣
三鷹屋の家計
商家の奉公人
第三節 越ヶ谷宿の困窮者救済
困窮者の救済
天保四・五年の困窮者救済
天保七・八年の困窮者救済
大沢町浅間山集会一件
第四節 村びとの生活
農民の衣服
農民の食生活
農民の住居
東方村名主中村家住居
念仏講
雨乞と虫送り
村の娯楽
三野宮卯之助
民謡とわらべ唄
第五節 戸口の動態
家族構成
欠落人
出稼人
五人組の相互関係
農家の奉公人
日傭人の農作業
家格と縁組
池田屋市兵衛
通婚圏
第六節 農家の生計
六左衛門家の収支勘定
松沢家の支出
新井家の経済
慶応二年収支勘定
明治七年の収支勘定
第七節 村の財政
村入用
六浦藩砂原村の村入用
幕領登戸村の村入用
岩槻藩西新井村の村入用
第六章 越谷地域の水論
第一節 洪水時の水論
江戸時代の水論
鳩ヶ谷道切割り争論
大吉・向畑境野道争論
堤防切割り騒動
逆川切割り騒動
第二節 用・悪水争論
末田・須賀堰争論
西新井村新堰争論
出羽掘新堰争論
旱魃時の争論
恩間圦争論
第七章 百姓一揆と村方騒動
第一節 越谷地域の百姓一揆
百姓一揆
慶長の直訴
忍藩柿木領八ヵ村強訴一件
西方村小作騒動
四町野村打毀し
西方村天保七年の騒動
第二節 越谷地域の村方騒動
村方騒動
袋山村の村方騒動
砂原村の村方騒動
七左衛門村の村方騒動
蒲生村の村方騒動
四条村の村方騒動
西方村の村方騒動
大房村の村方騒動
第八章 越谷地域の災害と救恤
第一節 水害
江戸時代の災害
越谷地域の水害
宝永元年の水害
寛保二年の水害
幕府の救済策
宝暦七年の水害
天明六年の洪水
享和二年の水害
文政六・七年の風水害
弘化三年の水害
安政六年の水害
第二節 火災と震風災
越谷地域の火災
大沢町の大火
大名の火災見舞
消防と防火
安政の震災・風災
第九章 越谷の文化
第一節 江戸文化の交流
近世初期の文化
江戸の文人と越谷
村役人層の学問
宿場商人と国学
第二節 学問・文芸の普及
儒者小沢豊功と尚古堂
培根学校の創始者中村義章
伊沢信階
越ヶ谷町医師岩松元旦
神道無念流中村有道軒
鎗術指南渡辺弸
刀匠一貫斎義弘
大島蓼太と袋山俳句連
葛飾蕉門と越谷
越谷吾山
越谷山人
大聖寺と画人
第三節 庶民教育
寺子屋の普及とその師匠
教科目と教科書
第四節 地誌と記録
福井猷貞
江沢昭融
西方村の旧記
増林村の訴書留
内藤家の記録
越巻村の産社記録帳
第五節 越谷と平田篤胤
渡辺荒陽
村田多勢子
山崎篤利
平田篤胤への経済援助
山崎篤利の活躍
篤胤夫人おりせ
山崎家所蔵の篤胤書簡
第一〇章 宗教生活
第一節 社寺と民衆
幕府の宗教統制
不二道信徒と幕府権力
越谷地域の神社
越ヶ谷久伊豆社
越巻の「おぶしゃ」(一)
越巻の「おぶしゃ」(二)
越谷地域の寺院
真言宗寺院と村びと
浄土宗寺院と村びと
浄土宗寺院の経営
野島の地蔵尊
野島地蔵の出開帳(一)
野島地蔵の出開帳(二)
第二節 民間信仰の種々相
民間信仰と石造物
石造物の種類とその数
宝篋印塔の造立
地蔵信仰
庚申信仰
庚申塔
馬頭観音
普門品供養
月待供養
普請供養
道標と石燈籠
第三節 念仏と獅子舞
念仏講の諸相
下間久里の獅子舞
獅子舞伝授の史料
第一一章 幕末の越谷
第一節 幕末の政治情勢と越谷
ペリーの来日
御台場の構築
各大名の防備御用
鎖国政策の破綻
桜田門の変
水戸天狗党の乱
第二節 御用金の賦課と兵賦の徴用
御用金
江戸城本丸再建
長州征伐
兵賦の徴用
兵賦の解散
第三節 戊辰戦争と越谷
維新の争乱
幕末越谷地域の情勢
治安の混乱
村々の自衛
越谷市歴史年表
越谷市域地名新旧対照表
あとがき
「越谷市史一 通史上」執筆分担
越谷市史編さん関係者氏名(昭和五十年三月現在)
[奥付]