第一節 越谷市の位置と面積

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 越谷市はおよそ東経一三九度四分、北緯三一度五三分に位置し、海抜高度は平均五・二メートルである。市域は東西八・六キロメートル、南北一一・五キロメートルにおよび、広さ五九・七三平方キロメートルの方形をした低平な沖積地からなっている。五九・七三平方キロメートルの市域のうちごく大まかにいって、水田が五〇%、畑、宅地、その他が各一五%、山林、原野、雑種地が各一・五%を占めている。このように土地利用が余すところなく進んでいて、水以外の自然環境には、必ずしも、十分恵まれているとはいえないようである。

 二町九村(うち一村は一部)を併合して成立した市の中央部には、旧市街の越ヶ谷地区があり、市庁舎の存在とあいまって社会、経済、行政上の中心地となっている。市域の形といい、市庁舎の位置といい、比較的バランスがよくとれた〝まち〟である。しかし、埼玉県全体からみると、越谷市の位置はほぼ東南隅にあり、周囲は春日部市、岩槻市、浦和市、川口市、草加市、吉川町、松伏町の五市二町に隣接している。このため、対県的には恵まれた地理的位地を占めるとはいえず、また首都圏内二五キロメートル線上の位置にあることも、よきにつけあしきにつけて、越谷市に巨大都市東京の衛星都市的性格をつよめるもとになっている。