村入用

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江戸時代の農民は、領主に納める貢租のほかに、村で必要とする諸経費を村民が負担したが、これら村で必要とする諸経費を村入用といった。村入用のなかには人件費として名主・年寄・定使の給料など経常的なものから、巡見使や廻村中の諸役人の賄費など臨時のなものもある。物件費には筆墨紙代・薪炭代・村役人の会合費・出張旅費、寺社への献上物などがあり、用水等土木費としては村の百姓が負担する自普請費用、さらに助郷伝馬費用などが数えられる。