江戸時代の災害

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〝地震・雷・火事・親父〟ということわざがあるが、昔から人々の恐れた災害には、地震・大水・火事・大風があげられる。ことに当地域は武蔵東部低地帯に位置していた関係上、大水による被害が多かったし、また当地域のうちでも越ヶ谷・大沢の両町は、日光道中の宿場町であったため、街道に面して家屋が密集していたので、ひとたび火災が発生すると大火になることが多かった。このほか地震や大風による被害もあった。幕府はこれに対し、被災者へ施米・施金をしたり、救済資金の貸付をするなど、復興のための援助をしばしば行なっている。当地域におけるこれらの状況を、まず水害の様子からみていこう。