馬頭観音

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馬頭観音の信仰は、農耕と運搬とにもっぱら馬を使役するところから、その供養を中心に興ったものである。江戸時代中期ごろから信仰が盛んとなり、路傍や馬捨場などに供養塔が多く建てられている。なかには、馬の頭部を上に載せた菩薩像が刻まれているものがある。この馬頭観音は市内に六七基が確められているが、文化年間から天保年間、そして明治以降に多く造塔されている。