あとがき

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 昭和四十三年四月に発足をみた越谷市史編さん事業は、本年で八年目を迎えた。この間歴史諸史料の調査・収集を進め、「越谷市金石資料集」「越谷市民俗資料」「越谷市近現代資料目録」など五冊の調査報告書を逐次刊行してきたが、さらに本編にあたる「越谷市史」のうち、すでに近世史料編など三巻を公刊することができた。

 今回刊行をみた「越谷市史一 通史上」は、通巻六巻のうち第一巻(第四回配本)にあたる。本巻は、越谷の自然・考古をはじめ、近世以前通史担当の編集員により、各章・節の分担にもとずき編集執筆された。

 ただしこのなかで、とくに、第一編越谷の自然のうち、第一章第四節越谷の動植物中、「植物」の項は埼玉大学教授永野巌氏ならびに埼玉県立越谷北高等学校長卜(うら)沢美久氏、第三編中世の越谷のうち第五章「越谷の板碑」は東京都千代田区立西神田小学校教諭星野昌治氏、第五編近世後期の越谷のうち、第一〇章第二節「民間信仰の種々相」は越谷市教育委員会主事杉田政男氏、の各氏が、それぞれ専問的な立場から執筆にあたった。ご協力に対して深く感謝します。

 なお校正には市史編さん室藤咲婦美子・原初男があたった。

 本書の刊行にあたり、史料ならびに写真を提供していただいた各位のご好意にあつく御礼申し上げるとともに、印刷に際し、多大の尽力をわずらわした山陽印刷に対し、心から感謝の意を表します。

 昭和五十年三月

越谷市史編さん室