試験の廃止

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学制頒布以後、わが国の教育に定着してきた小試験・大試験の制度は、必要以上の競争心をあおり、「児童生徒の精神衛生上も好ましからず」との理由で、三十三年八月の小学校令施行規則によって廃止された。

 市域では二十三年より廃止に至るまで、南埼玉郡第二小学校組合を結成し、組合内小学校の大試験の均一化のため、三名の審査委員を校長又は首座訓導の中より互選して取扱い、同時に試験結果の調整を行わせていた。