商業

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桜井村大正元年度の商業調べによると、穀物の卸売商三軒、同小売商五軒、鳥玉子仲買商五軒、同小売商一軒、豆腐卸二軒、飴菓子小売一三軒、塩煎餅卸一軒、同小売八軒、洒醤油味噌小売六軒、果物小売一軒、織物小売一軒、小間物小売三軒、玩弄物卸一軒、生糸繭仲買一軒、売薬卸一軒、同小売一軒、金物小売三軒、材木卸一軒、同仲買三軒、薪炭小売二軒、肥料小売二軒、苗木小売一軒、計卸商九軒、仲買商六軒、小売商五一軒の商業構成になっていた。このほか飲食店四軒、理髪店二軒の業者がいたが、その多くは農間の商人であったのが特徴といえよう。

 しかし蒲生村大正元年度の『村勢要覧』によると、蒲生村では商業を本業とするもの五五軒、副業とするもの三〇軒となっており、商業者数が多いが、これら商人と農地の所有関係あるいは耕作関係はつまびらかでない。さらに大正五年度の商業者数をみると、商業を本業とするもの六四軒、副業とするもの三六軒となっており、商業戸数の増大傾向がみられる。