警察管理町長協議会の設立

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自治体警察の管理運営は、各市町の独自性にゆだねられていたが、それだけに各市町間の連絡を必要とした。このため昭和二十四年九月、「自治体警察の健全なる発達と、その相互間及び国家地方警察その他の関係方面との連絡調整をはかる」目的で、埼玉県自治体警察管理町長協議会が設立された。おそらく市相互の市長協議会も同時に設立されたであろう。

 このうち町長協議会は、埼玉県の各町を四つのブロックに分けた。第一ブロックは北足立郡の一三ヵ町をもって構成され、会長には蕨町長が選ばれた。第二ブロックは入間・比企両郡の八ヵ町であり、会長は埼玉県町長協議会の会長でもある所沢町長が選ばれた。第三ブロックは秩父・大里・児玉三郡の八ヵ町で会長は寄居町長、第四ブロックは北埼玉・南埼玉・北葛飾三郡の一一ヵ町で、会長は越ヶ谷町長が選ばれた。

 ブロックごとの第一回会合は、同年十月に開かれたが、その議題は(1)警察職員の給与について、(2)警察費の財源措置について、(3)連絡会議の開催方法について、であった。このうち主要な議題はやはり警察費の財源捻出にあったようである。