自動車保有台数の増加

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第43表は、越谷で登録された自動車の保有台数の推移である。これによると、昭和二十九年当時、東武鉄道の乗合自動車数を含め二六一台であった自動車保有総数は、四十年に二五九五台、四十七年には一万三八九九台と飛躍的な増加をみせている。

 ここで注目されるのは、四十三年までは、貨物自動車数が、タクシーなど営業用自動車を含めた乗用車数をはるかに上まわっていたが、四十五年には逆に乗用車数が貨物自動車数を上まわり、四十七年にはその差をますます開いていることである。

 こうした傾向は、マイカーの増大とかかわりあいがあるとみられるが、すでに越谷には三十八年の二月、オーナードライバー等を養成する東武自動車学校が、西方に開設されて一時は大繁昌をきわめた。ついで翌三十九年十一月には、蒲生に東武こしがや自動車教習所が開設された。なお西方の東武自動車学校は、その後閉鎖されたが、これは経営上の失敗からであった。

 また自動車台数の推移のうち、その機種でとくに特徴をみせるのが三輪自動車数である。すなわち三十九年当時四七〇台であった三輪自動車数は、年々激減し、四十七年にはわずか二一台に減少、これにかわって小型四輪自動車が激増した。もっとも現在では三輪自動車はほとんど影をひそめすでに過去のものとなったようである。

第43表 登録自動車台数(軽四輪以上)
年次 総数 乗用車 貨物自動車 乗合その他
29 261 441 20
33 723 35 657 31
40 2,595 623 1,912 60
43 4,746 1,812 2,817 117
45 8,173 4,250 3,640 283
47 13,899 7,642 5,858 399