右は今般村方勝手を以相談之上、字焔魔堂橋北古銘

重三郎地之内、新規通用道幅八尺ニ附候処、銘〻持

地之内畑合弐畝拾歩此度潰ニ相成候ニ付、村方ニて

小作引請ニいたし左之通り

 

一畑壱畝七歩　此小作銭八百四拾八文　地主弥右衛門

一同弐拾六歩　同断六百文　　　　　　同　利左衛門

一同六歩　　　同断三百文　　　　　　同　徳右衛門

一同壱歩　　　同断百文　　　　　　　同　五 郎 七

右小作銭年〻相渡可申、右ニて御年貢諸役諸賦銭等

地主方ニて不残相納可申候事

一新道之儀五ヶ年季ニ相定申、年季明ニ相成候ハゝ古

形之通り相直し可申候、且又相談之上相仕立候節は

絵図面書替相渡し可申候事

一杭木之儀徳右衛門五郎七屋敷境杭ゟ六間北堀添ニ杭

立、右ゟ利左衛門畑辰巳之角江壱尺四寸先杭立、右

ゟ北利左衛門弥右衛門畑境江拾九間壱尺弐寸先杭立、

右より弐拾七間三尺先治郎左衛門前馬道江杭立ル

一右馬道之儀、伊右衛門脇石橋ゟ七三郎境迄幅壱丈ニ

改杭木七ヶ所打立申候、此上杭木朽損候ハゝ立会打

直し可申候事

一右馬道之内長弐拾間幅五尺此寄拾七歩、小作人八左

衛門此度新道相附候ニ付、古道絵図面之処不用ニ相

成候ニ付、八左衛門江入附ニいたし小作代永とニレて

銭弐百五拾文宛年〻差出し可申候、尤新道取払之節

は、右馬道も同様古形之通相直し可申候事

右之通村方一同相談之上、立会相改杭木打訳候上は

何ニても申分無御座候、依之地主方へ加判之絵図面

相渡置申処如件

文政五午年二月　　　　　名主　 弥右衛門　 印

同　　 治郎右衛門 印

同　　 平　　内 印

同　　 利左衛門　 印

年寄　 平 三 郎 印

同　　 治郎左衛門 印

同　　 喜左衛門　 印　　　　　　　

同　　 七右衛門　 印

同　　 吉左衛門　 印

合地主 八左衛門　 印

右之通同様三通認メ弥右衛門利左衛門八左衛門方江

壱通ツゝ預り置候