○ 貞享三寅年
(朱書)
「青物くだ物魚鳥之類商売月切御定之御触」
覚
生しい竹 正月節ゟ四月迄
ねいも 三月節ゟ
つくし 三月節ゟ
竹子 四月節ゟ
(ママ)
ほ〻ふふ 三月節ゟ
なすひ 五月節ゟ
わらひ 三月節ゟ
白瓜 五月節ゟ
たて 三月節ゟ
枇杷 五月節ゟ
葉しやふか 三月節ゟ
真瓜 六月節ゟ
大角豆 六月節ゟ
ぶとふ 八月節ゟ十一月迄
りんこ 七月節ゟ
御所柿 九月節ゟ十一月迄
梨子 八月節ゟ十一月迄
蜜柑 九月節ゟ三月迄
めうど 八月節ゟ
九年母 九月節ゟ三月迄
松たけ 八月節ゟ
右之品〻致商買候儀先年月切りニ御定被成候得共、
自今以後ハ此書付之通節ニ入候月ゟ可致商売之、魚
鳥之類ハ時節構なくとれ次第可売之、然共初て出候
節も直段高ク売買仕間敷候、前方も相触候通献上之
肴たりといふ共、勿論惣て之肴も弥以直段高商売仕
間敷候、若右之趣於相背者有之ハ急度曲事ニ可申付
候者也
寅五月
右之通御書付出候間拝見致、一村切ニ写し置百姓ハ
不及申地借飛地之者迄為被申聞急度相守候様ニ可申
付候、若相背候ハゝ曲事ニ可被仰付候間、可被得其
意候
五月九日 伊 半十