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　 ○ 元録六酉年

　　 (朱書)

　　「生類憐無益之殺生致間敷儀ニ付請書」

　生類憐之儀毎度被仰付候所、頃日猥無益之殺生致候

　もの在之由御聞及、依之猟師之外ハ川殺生共ニ向後

　一切仕間敷旨被仰付奉畏候、右御法度之趣村中地借

　店借出居衆等迄急度為申聞、御法度之趣堅相守可申

　候、若相背無益之殺生仕候もの御座候ハゝ百姓中間

　ニて吟味仕早〻可申上候、若隠置脇より露顕仕候ハ

　ゝ名主五人組迄何様之曲事ニも可被仰付候以上

　　酉八月　　伊　半十