○ 元録七戌年
(朱書)
「御鳥見様江差上申御法度手形条目之事」
指上ケ申御法度手形之事
一御取飼之場へ御鷹出候節は、各様ゟ御触次第ニ請取
置候判形ニ引合御鷹為放可申候、御鷹仕廻御帰候後
ハ誰人ニよらす鷹放申儀ハ不及申、大鳥ハ勿論小鳥
迄殺生一切為致申間敷候、幷鳥之巣子為取申間敷候、
若殺生仕候者御座候ハゝ早〻可申上候、殊ニ御精進
日五日八日十七日廿日廿四日弥念を入可申候事
一病鳥御座候ハゝ早〻取上ケ、各様御出被成候内も餌
水を飼養育仕早〻御注進可仕候、落鳥見出し次第可
申上候、尤見のかしニ仕間敷候事
一御餌差之儀ハ御触次第御黒印改鳥為取可申候、御触
於無御座候ハ御餌差成共一切殺生為致申間敷候、附
り野番之者弐人宛御指図次第指置可申候、若不審成
者御座候ハゝ相改可申上候、幷鳥押立申間敷候事
一御留場之内ニ惣て不審成者不罷有候様ニ常〻相改可
申候、幷むさと張弓鉄炮又ハ鳥殺生之道具を持ある
き申者御座候ハゝ改留置可申上候事
一御留場之内大道ハ不及申脇道橋迄常〻念を入作り可
申候、幷道へ懸り申候木之枝おろし可申候事
右之条〻村中之者申渡之、常〻堅相守可申候、若相
背申候ハゝ如何様之曲事ニも可被仰付候、仍て如件
元録七戌九月六日 高何程
御代官所誰
八条領何村
近 藤 与 兵 衛殿
戸口庄右衛門殿