宝永六丑年

江戸近辺ニて鉄炮を打、殺生致間敷御触

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  ○ 宝永六丑年

   (朱書)

  「江戸近辺ニて鉄炮を打、殺生致間敷御触」

    覚

 頃日在〻所〻江戸近辺ニても猟師ニても無之もの鉄

 炮を打殺生いたし候様ニ相聞候、向後弥以跡〻被仰

 出候通、猥ニ無之様ニ所〻支配ニ可被申聞候、尤御

 領ハ御代官私領ハ地頭ゟ右之趣可被申付候

  丑十月

 右之通被仰出候通得其意、町中村中家持共ハ不及申

 ニ、地借店借出居衆水呑百姓共へも為申聞急度可相

 守候、右之趣用元方ゟ村〻名主方へ可申触候、於違

 背ハ可為曲事者也

  丑十月廿九日