正徳五未年

三笠附点者御制禁之御触

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  ○ 正徳五未年

   (朱書)

  「三笠附点者御制禁之御触」

 御代官所於村〻、三笠付之点者指置間敷旨、前〻ゟ

 も度〻申触候得共、今以指置候所も有之由不届候、

 頃日は江戸筋ゟ右之類之者共猶又所〻入込候由其聞

 有之重〻不届至極候、右三笠付之点者指置候ハゝ早

 〻追払可申候、此上役人指出し吟味之上若点者指置

 候ハゝ、宿致候者は不及申名主五人組共〻急度越度

 可申付候間、此旨名主年寄方ゟ其村〻百姓幷地借り

 店借水呑等迄急度相守候様ニ可申付候、若違背之村

 方も於有之は可曲事者也

  七月

 右御書付之趣奉拝見奉畏候、村中大小之百姓ハ不及

 申地借店借り水呑等迄、右之趣為申聞急度相守候様

 ニ可仕候、若違背候村方御座候ハゝ何様之曲事ニも

 可被仰付候、仍て如件

 近来諸国在〻所〻ニて三かさ付と申事時風候由相聞

 へ候、博奕同事ニ候付御領私領ニおいて急度制禁あ

 るへく候、惣て何事ニよらす如前の事相催し候ニお

 ゐては其頭取幷取持之者共からめ置、早速注進ある

 へき者也

  未九月

 右之通御書付之趣村中大小百姓は不及申、地借店借

 り召仕等迄被仰出候通、向後急度相守可申旨被 仰

 渡奉畏候、若右之類ニ携り候者有之候ハゝ、其頭取

 之者は不及申、名主五人組迄何様之曲事ニも可被仰

 付候、為其一札指上ケ申候、仍て如件

  年号月日         何領何村

                 名 主 誰

                 年 寄 誰