享保元申年

古来之通九ヶ領御留場ニ相成、品〻御条目之御触

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  ○ 享保元申年

   (朱書)

  「古来之通九ヶ領御留場ニ相成、品〻御条目之御

   触」

    覚

 沼部領 世田ヶ谷領 中野領 戸田領 平柳領 淵

 江領 葛西領 八条領 品川領

 右之所〻古来之通御留場ニ成候間、如先規之相心得

 候様ニ御領私領共ニ可被申達候、幷右之場所ゟ四五

 里之間鳥おとし不申候様ニ是又可被相達候、右之書

 付先達て御勘定奉行へ相渡し通達候所ニ、未殺生致

 候者有之様ニ相聞候間、向後猶以停止ニ候、私領ハ

 地頭ゟ堅ク可申付候、近辺之御代官ゟ手代相廻し私

 領迄可遂吟味候間可被得其意旨、右之場所ニ他行有

 之面〻へ可被相達候以上

  申九月

 最前相達候御留場ニて、今以殺生致候者有之様ニ相

 聞へ不届キニ候間、御領分ハ御代官ゟ急度申付之、

 不絶手代廻し遂吟味殺生致候者見掛ケ候ハゝ召から

 め候様可被申付候、私料之分ハ小給之面〻家来相廻

 し候儀可難成候間、近辺之御代官手代私領迄相廻し

 御料同前ニ遂吟味候様ニ可被申渡候以上

  申九月

 右之通御書付出候間写相廻し候、被得其意を御代官

 所ハ不及申ニ、小給之私領共ニ不絶手代相廻しあや

 しきもの有之候ハゝ搦置早〻可被申聞候、私領方ハ

 御代官所道法近キ方ゟ手代廻し可被申付候、存寄被

 相窺候事も候ハゝ早〻可被申聞候以上

  九月十一日   竹村惣左衛門

          杉 岡 弥 太 郎

          伊 勢 伊 勢 守

          大久保下野守

          水 野 伯 耆 守

          水 野 因 幡 守

       伊奈半左衛門殿

        外御代官六人