○ 享保二酉年
(朱書)
「新金出候ニ随ひ乾字金酉ゟ亥迄通用、翌子ゟ御
停止御触」
一新金出来候に随ひ乾字金も段〻引替候ニ付、世上に
相残候員数追日減少候、依之乾字金通用之事当酉年
ゟ来亥年迄三ヶ年を限り、翌子年より世上之通用一
切停止たるへき事
一乾字金通用年数終り停止之後に至ても、或は遠国末
〻ニていまた引替相残り候も有之候ハゝ、引替所ニ
て新金ニ引かへ可申事
右之趣国〻所〻に至迄可存此旨者也
酉八月
右之通御書付出候間写遣シ候、可被得其意候以上
八月廿日 水 野 因 幡 守
大久保下野守
伊 勢 伊 勢 守
水 野 伯 耆 守
伊奈半左衛門殿