享保二酉年

紀州様御鷹場当酉ゟ相極、御鷹それ候節之心得方、会田平左衛門様ゟ鷹場村〻江御触

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  ○ 享保二酉年

   (朱書)

  「紀州様御鷹場当酉ゟ相極、御鷹それ候節之心得

   方、会田平左衛門様ゟ鷹場村〻江御触」

 公儀御拳場御捉飼場と、此方御鷹場と入込有之由、

 就夫公儀御場ニて御羽合候御鷹此方御場江それ参候

 節、御鷹居上に可参候間、其節指支無之何方迄も入

 込て居上候之様可仕候、尤此方御捉飼之御鷹 公儀

 御場江それ参候節も居上ニ参儀ニ候間、互ニいとみ

 あひなく居上申筈之条、兼て右之通り相心得可罷有

 候、右之趣公儀御役人水野因幡守殿、杉岡弥太郎殿、

 竹村惣左衛門殿ゟ相通し置候様ニと被申聞候条、各

 其旨相心得村〻名主江入念可申聞候以上

  十月

 右之通村中江申渡し急度相守可申候、少も相背申間

 敷候、為其一札差上ケ申候、仍て如件

  享保二年酉十月

 如此被仰付候間、申触候上は御鷹それ候節御居上ニ

 此方之御場江入込之筈ニ御座候間、村〻ニて被得其

 意入念相守可申候、則証文帳認相廻し候間、村〻名

 主年寄名印被致早〻相廻し、留りゟ可被相返候以上

  酉十月十七日   会田平左衛門印