○ 享保五子年
(朱書)
「借金銀幷買懸り金之済口、自今ハ奉行所ニて不
申付候由ニ、去冬之御触書心得違も無之様猶又
御触」
借金銀幷買懸り金等之済口之儀、自今ハ奉行所ニて
不申付筈ニ候事を歪候て或は返弁を滞らセ、或は掛
り金を払わさるもの有之においてハ可申出、不届之
品を糺明可有之旨、去冬相触候故心得違候ものは金
銀出入之儀ハ一同ニ不申出筈之様ニ心得候ニ相聞候、
(ママ) 奉行所ニて不取扱品ハ前〻切金ニて日延偽〻と申付
たる儀向後不申付筈ニ候、可済筋をわさと滞候類、
又は借金等不相済候上、質物をも約束ニ切過候て彼
是申延しいつれとも不埓は明筋、惣て此等之類有之
候ハゝ早〻御役所江訴出へし急度可申付事
三月
右之通御書付出候間写し相廻し候条、村〻名主共方
ゟ大小百姓共江とくと為申聞候様ニ早〻領中へ可触
知者也
子三月七日 半左衛門役所