享保六丑年

菖蒲甲之類宜敷仕立致間敷御触

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  ○ 享保六丑年

   (朱書)

  「菖蒲甲之類宜敷仕立致間敷御触」

    覚

        (ママ)

一菖蒲甲立物計はく置可申事

一躰しころ何もすみぬりニ可仕候、紋ゑかき候ハゝ、

 たん、ごふん、ろくしやうニて彩色可申事

  但織物類ニて包申間敷事

一鑓長刀はく置申間敷候、其外ぬり彩色甲同様之事

  但人形類可為無用事

 右献上之菖蒲甲たりといふ共此定より宜敷仕間敷候、

 是ゟ麁相成は只今迄用ひ来り候通たるへく候以上

  丑四月

 右之通先達て町奉行江申渡候間此通可被相心得候、

 当年之儀は町方ゟ頼之品も有之、拵置候分ハ商売仕

 筈ニ候、誂候とてハ一切定之外ニハ不成候、尤来年

 ゟハ相触候通急度相守可申候、右之通御書付出候間

 写相廻し候条、右之趣相守候様ニ村〻百姓共幷地借

 店借り之者共江急度申付候様ニ村〻江早〻可相触候、

 此廻状披見之上、致印形相廻し留り村ゟ可相返者也

  丑五月朔日   半左衛門役所