○ 享保十五戌年
(朱書)
「乾字金潰金ニ不仕其儘通用可仕、尤新金壱両ニ
就金弐両之積り通用可仕御触」
覚
一乾字金之儀去ル寅年限り通用相止、其以後ハ潰金積
りを以金座江買取候得共、今以残り候員数も多ク候、
仍之向後ハ潰金不仕其儘通用可仕候、但新金幷慶長
金壱両之代りニ乾金弐両可相用候、尤乾字金ハ新金
慶長金弐分之積りたるへき事
一御年貢諸運上を始 公儀江納候類幷合力或ハ奉公人
給金且又諸商売物代金等、其外金子ニて取やり候義、
右之積りを以通用可仕事
右之通可相心得者也
戌正月
右御書付之趣逸〻奉拝見、自今以後急度相守可申候、
為其村〻名主年寄連判差上申候以上
享保十五戌年正月