○ 享保十七子年
(朱書)
「西国四国中国作物虫附米払底ニ付、大坂江成共
勝手次第相廻し候様可仕御触」
西国・四国・中国筋作物虫付米払底之由候、依之北
国出羽・陸奥・駿河・遠州・三河・尾張・美濃・伊
勢辺ニ領知有之面〻、上方江米相廻し候儀、只今迄
も可相廻候得共、弥今年は可成程ハ多ク大坂江成共
勝手次第可被相廻候、売買之者米をも其趣ニて廻候
様可被付候以上
子八月
右之趣可被相触候
西国・四国・中国筋其外作毛虫付損毛之由相聞候、
就夫諸国ゟ之商米例ゟ多ク積廻し候筈ニ相触候、払
底之様子次第御料所米も差出し相払セ候儀も可有之
候、此段於大坂ニ土岐丹後守ゟ相達品も可有之候、
為心得申通候儀ニ候以上
子八月
右之通可被相触候以上
右之通御書付出候間写遣し候、可被得其意候以上
九月六日 松 平 兵 蔵
細田丹波守
杉岡佐渡守
松波筑後守
筧 播 摩 守