○ 元文二巳年
(朱書)
「文字金銀割合遣、来午四月ゟ可相止幷潰銀猥ニ
銀座之外買売仕間敷御触」
文字金銀割合遣当年中を限り、来午正月ゟ割合遣相
止幷増歩相減候儀先達て申渡候所、諸事請払極月晦
日限り取引致、右請取候古金銀正月より割合相止、
増歩減し候てハ難儀致候由江戸京大坂諸問屋共願候
ニ付、来ル四月迄割合ニて可致通用候、金銀共ニ来
ル午四月迄引替案内申候分ハ四月以後引替金銀相渡
し候共、只今迄之増歩相渡、五月朔日ゟ以後引替案
内申込候分ハ先達て申渡候通増歩可相減候
巳八月
国〻ゟ灰吹銀銅ゟしほり出し候銀幷銀道具ニ潰銀等、
前〻ゟ銀座江持来り買入候所、近年世上ニて猥ニ売
買致し質物ニ入、或ハ買込置候儀も在之由相聞候、
向後無滞限座江売渡可申候、銀座ゟも改出し候様ニ
申渡候間隠置、追て相知候ハゝ急度可申付候
巳八月
右之通御書付出候間村〻江相触候、書面之通無間違
相心得同様ニ大小百姓共江可申聞候
巳九月