延享二丑年

御先触無之怪敷者罷越候ハゝ、其筋江品〻注進可致御触

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  西 延享弐丑年

   (朱書)

  「御先触無之怪敷者罷越候ハゝ、其筋江品〻注進

   可致御触」

 戸田五助組之内小林源蔵と名乗、白鳥場見分ニ戸田

 五助罷越候ニ付、先江参候段申立、二郷半領谷口村

 名主方へ罷越触状差出、五助昼休八条領大瀬村江罷

 越候由申鳥目六百文語取り、夫ゟ不相見候由ニ付、

 以来怪敷先触又ハ先触無之罷越候者有之候ハゝ村方

 ニて得と遂吟昧、怪敷もの於有之ハ其者留置、御鷹

 匠頭幷支配之御代官江可致注進旨 御拳場幷捉飼場

 村〻不洩様早〻被相触候以上

  丑十一月   児 孫 七 郎印

        遠六郎左衛門印

        逸 出 羽 守印

        木 伊 賀 守印

        神 若 狭 守印

        神 志 摩 守印

 右之通御書付を以被仰渡候間可得其意候、尤右躰之

 者怪敷候もの有之候ハゝ其所ニ留置、早〻注進可申

 出候、廻状村下ニ致印形早〻相廻し、留り村ゟ可相

 返候以上

  丑十一月十日   柴村藤右衛門