西 延享三寅年
(朱書)
「豆州三嶋大明神勧化御免御触」
豆州三嶋大明神神主
矢田部伊織
三嶋大明神社去子年焼失候付、為造営御寄附金被下
之、御府内武家方伊豆駿河甲斐さかミ武蔵上野下野
国〻勧化御免被成下、志之輩は物之多少ニよらす寄
進可致候、御料は御代官、私領は地頭幷寺社領は近
辺御代官地頭へ取集メ、来ル寅五月迄江戸筋違橋外
勧化所迄可差越者也
但伊豆一国之神主矢田部伊織代社家共、寺社奉行
連印之勧化状持参可致巡行事
丑八月
右之通可被相触候
右之通御書付出候間写遣し候、可被得其意候以上
丑十二月 逸見出羽守
木下伊賀守
神尾若狭守
神谷志摩守
右之通御書付を以被仰渡候ニ付、我等役所へ勧化物
取集相渡候間、来五月迄之内持参可致候
寅正月 柴村藤右衛門
如斯村〻