西 延享三寅年
(朱書)
「江州多賀大明神勧化御免御触」
右多賀大明神社及大破候ニ付、惣屋根為修復御寄附
之品も有之、且神社仏客候諸堂修復幷遷宮入用為助
力、神前太〻神楽札御当地武家方町方其外諸国不残
家別賦候儀御免被成下、寺社奉行連印之勧化状江州
多賀大明神別当不動院役僧持参、来卯八月ゟ酉年迄
七ヶ年之間御料私領寺社領在町可致巡行間、太〻神
楽札家別請取之、物之多少ニよらす志次第可致寄進
旨、御料は御代官私領ハ領主地頭ゟ可申渡候
寅九月
右之通可被相触候
右之通御書付出候間写相廻し、村〻披見之上村中之
者江可為読聞候、此廻状村〻相廻し留り村ゟ可相返
者也
寅十月十八日 舟安右衛門