○ 明和九辰年
(朱書)
「鳳閣寺配下修験修業渡世不為致ニ付、右躰無之
様御触」
鳳閣寺配下之修験共、近国近在所〻修行渡世いたし
候処、近来村〻境ニ札を建穢多非人共番ニ附置、神
子修験不為致出入修行計ニも無之、一統仲ヶ間親類
縁者有之は通路不相成由相聞、修験神子は鳳閣寺ゟ
渡置候印札も所持いたし候間、右印札見届差綺申間
敷候、若不法之儀も有之候ハゝ可訴出旨、銘〻御代
官所幷当分御預り所村〻江可被申渡候以上
卯十二月
右之通此度御書付を以被仰渡旨写遣之候条、村〻承
知仕村下令請印留り村ゟ可相返候以上
辰正月八日 役 所
明和九年十一月廿五日改元有て