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　　●安永九子年

　　 (朱書)

　　「甲州武田八幡宮造営勧化御免御触」

　　　　　　　　　　　　 甲州武田八幡宮

　　　　　　　　　　　　 　社僧神主代兼

　　　　　　　　　　　　 　 　　別当　法　善　寺

　武蔵　甲斐

　右武田八幡宮社領幷仏閣造営為助力、勧化御免寺社

　奉行連印之勧化状持参、役僧共当子年八月ゟ来卯八

　月迄御料私領寺社領在町可致巡行候間、信仰之輩は

　物之多少ニよらす可致寄進旨、御料は御代官私領は

　領主地頭ゟ可被申渡候

　　子七月

　右之通御書付出候間写遣し可被得其意候以上

　　子七月　　松　伊　豆　守

　　　　　　山　信　濃　守

　　　　　　桑　伊　予　守

　　　　　　安　弾正少弼