●天明二寅年
(朱書)
「悪党は召捕可差出幷両印無之質物取間敷御触」
在〻郷中不審成もの参候歟、悪党もの搦取候ハゝ訴
出可申候、尤江戸江召連候路用雑用は品〻ゟ従 公
儀可被下置旨先年申渡置候処、近年悪党もの抔質物
取候者江理不尽申掛ケ候様成儀有之、致誰渋候由粗
相聞候、右躰之もの有之候ハゝ召捕直ニ訴出可申候、
是又江戸江召連候、路用雑用は可被下置候
一置主幷証人両印無之質物は取申間敷旨、先年申渡置
候処猥成儀も有之由相聞候、弥右申渡候趣相守置主
証人両印無之質物堅取申間敷候
右之趣支配所村〻江可被申渡候、以来急度相守候様
可被申聞候
寅九月
右之通御書付出候間写遣候、可被得其意候、此廻状
早〻相廻シ留り村より可相返もの也
寅九月六日