●寛政元酉年
(朱書)
「隠鉄炮御制禁之御触」
関八州之内御制禁之隠鉄炮所持いたし候もの、又は
打候もの有之由相聞不届之至候、享保年中も相触候
通隠鉄炮所持いたし候ものは勿論、右悪事有之村〻
之名主組頭幷村中其外掛合候者迄夫〻重キ御咎被仰
付事ニ候、弥享保年中相触候通り可相守、此上隠鉄
炮拾鉄炮有之趣及承候ハゝ、相互ニ遂吟味早〻可訴
出候、万一延引いたし外ゟ於顕は可為重科候、右は
関八州之内御料は御代官、私領は領主地頭猶又急度
可被申渡候
六月
右之通御書付出候間写遣し可得其意候、此廻状村下
ニ令請印早〻順達、留り村ゟ無相違可相返者也
酉七月朔日