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　 山 寛政五丑年

　　 (朱書)

　　「捨馬有之御触」

　　一栗毛馬　　壱疋

　　　　但走馬ニて丈四尺壱寸、右後足不叶慷慊損じ

　　　　有之病馬

　右十二月十二日久世隠岐守領分、下総国関宿城下江

　戸町飛地、川向字沖之内外野川端ニ捨有之ニ付其所

　ニ飼置候、依之肥前役所江可申出候、若隠置外ゟ相

　顕ニおいてハ当人村役人共急度可申付者也

　　丑三月三日　　長門印

　　　　　　　　甲　斐印

　　　　　　　　肥　前印

　　　　　　御用〃付無印形

　　　　　　　　丹　後

　　　　　　　　主　膳印

　　　　　　　　　　　　　 武蔵国埼玉郡

　　　　　　　　　　　　　　　　御　料

　　　　　　　　　　　　　　　　私　領

　　　　　　　　　　　　　　　　寺社領

　　　　　　　　　　　　　　　　　　村　〻

　追て此触書村継刻附を以不限昼夜早〻相廻し、留り

　村ゟ肥前役所江可相返候