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　　●享和二戌年

　　 (朱書)

　　「東海道舞坂新居両宿困窮ニ付、割増賃銭被仰付

　　　右年限御触」

　此度東海道舞坂新居両宿困窮ニ付、人馬賃銭割増左

　之通可請取旨申渡

　　　　　　　　　　　　　　　　　　東海道

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　舞坂宿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新居宿

　　去巳十月ゟ当戌九月迄

　　申五ヶ年之間人馬賃銭都合五割増申付置候所、猶

　　又当戌十月ゟ来卯九月迄中五ヶ年之間、是迄之通

　　五割増

　　右割増銭申渡候間可被得其意候

　　右之趣向〻江可被相触候

　　　戌七月