●文化三寅年
(朱書)
「白米江戸出し仕間敷御触」
近在ゟ出候米、白米ニいたし相廻し候を引請候儀は
問屋ニ限り候儀ニて、問屋ニ無之もの直荷引請候儀
は難成段、天明元丑年江戸町中江触出し候処を、末
問屋之外素人ニて白米引請候ものも有之趣ニ相聞不
届之至り候、其上当時米直段も格別下直ニ有之相場
之障りニも相成間、追て及沙汰候迄ハ都て白米ニて
江戸表江引請候儀素人ハ不及申、たとひ問屋ニ候と
も一切引請申間敷、もし相背内証ニて引請候もの有
之候ハゝ白米取上、米主は相糺急度可申付候
右之通り此度江戸町中江相触候間其旨相心得、白米
ニいたし江戸表江相廻し候儀追て及御沙汰候迄は一
切仕間敷候、もし相背候もの有之候ハゝ白米取上急
度可申付候
右之通り奥州筋関東八州、御料は御代官私領は領主
地頭ゟ可被相触候
二月
右之通り可相触候
右之通り御書付出候間写遣候間村〻得其意、村下令
請印廻状早〻順達、留り村ゟ可被相返候以上
寅三月 野田源五郎役所
西方村
外村〻