山 文化三寅年
(朱書)
「米価引上之ため御買上可有之趣御触」
此度米価引上之ため在方囲籾之儀、百姓作徳籾之内
御買上いたし、御材木を以納屋取建在方囲之積り被
仰出候ニ付、御勘定所御用達石橋弥兵衛幷同人下代
共江御普請役之者相添関東筋相廻り、最寄市相場等
見合之上御買上いたし候筈ニ付、相対直段を以作徳
籾売渡候様可被申付候
右之通り被仰渡候間得其意、其村〻ニて売渡候ハゝ
石数幷直段書付最寄村〻申合、早速当役所江届書可
差出候、此廻状村下ニ令請印刻付を以早〻順達、留
り村ゟ可相返候以上
寅九月十三日 山田茂左衛門役所
村 〻