文化十酉年

作徳籾御買上ニ付御触

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  ●文化十酉年

   (朱書)

  「作徳籾御買上ニ付御触」

 此度武蔵・下総国おゐて百姓作徳米籾之内御買上相

 成候ニ付、御勘定所御用達石橋弥兵衛、米方御用達

 頭取伊藤庄助、米方御用達西宮彦五郎、松平屋平治

 郎被差遣、最寄市相場等見合之上直段相対いたし御

 買上ニ相成候間、右之もの下代共在〻江罷越候ハゝ、

 作徳米籾之内可売渡者は対談いたし候様村〻江可申

 渡旨、被仰渡候間可得其意候、此廻状村下江名主令

 受印早〻順達、留り村ゟ可相返候もの也

  酉九月廿五日  吉岡次郎右衛門印

                 西方村

                 外村〻