●文政三辰年
(朱書)
「唐和薬江戸両組薬種屋外売買不相成筈之処、和
薬は勝手次第御触」
覚
薬種之儀上方表幷在家ゟ江戸表ニ出し候唐薬は勿論、
和薬種ニても江戸両組合薬種屋之外、脇〻ニて直引
受一切不相成筈ニ候間、自今は両組合之もの共江可
売渡旨去ル戌年相触候処、山方ゟ出し候私薬種之儀
は元文年中相触候通問屋ニ不限、何方ニてなりとも
勝手次第売買可致候、尤山方ゟ出し候薬種江出所不
正之唐薬種取交、或は一巳之利潤ニ拘怔合等不分明
なる品於致売買は急度可申付候、右之趣御料は御代
官私領は領主地頭ゟ触可知もの也
三月
右之通御書付出候間得其意、廻状村下令請印早〻順
達、留り村ゟ相返もの也
辰三月十八日 吉次郎右衛門印
西方村
外廿三ヶ村