大袋村は明治二十二年の町村制により、大房・大林・袋山・恩間・恩間新田・大竹・大道・三野宮の八か村が合併して成立した合併村であり、今でも行政的には大袋地区と呼ばれている。村名は大房・大道などの大と袋山の袋をとって大袋村と名付けたといわれる。古くは元荒川の東方に位置し武蔵国新方領に属した。このうち袋山は古来より越ヶ谷領に属した。宝永三年(一七〇六)に施工された大竹から大林にかけての元荒川直道改修以前は、元荒川の西方に位置し越ヶ谷領とは地続きであったからである。
さてこのコースは元荒川流域を中心に選んでみたが、距離その他の関係から適当な交通機関は東武鉄道北越谷駅から大袋駅に至るコースしか考えられなかったため、多少元荒川を離れ、旧元荒川沿いの袋山の一部にもふれた。