郷土(きょうど)を愛するこころ

 

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越谷市教育委員会

教育長 池沢国彦

わたしたちは越谷に住んでいます。ここで生(う)まれ育った人たちにとって、越谷が〝ふるさと〟であることはもちろんですが、越谷に来られたお父さんやお母さんにとっても、越谷が永住の地であれば、ここが第二の〝ふるさと〟ということになります。

〝ふるさと〟という実感は、その土地を愛し、そこの住民であることを誇りに思うことからめばえるもので、郷土への愛着や誇(ほこ)りは、まず自分たちのまちの歴史をよく知ることからはじまるものです。ところが、越谷はどのようなまちかと、改めて考えてみると、あまりにも知らないことが多いのに驚かされます。

今回越谷市教育委員会では、越谷の歴史をわかりやすい読(よ)み物ふうにまとめ、楽しみながら郷土の学習ができるように編集(へんしゅう)した「わたしたちの郷土こしがや」を刊行することにしました。この本をもとにして、さらに広く深く、郷土のことを調べ、昔から現在までの越谷の姿を少しずつでも理解していただけたら幸いです。

そのことがひいては、心のかよいあう夢のあるまちをつくりだすもとになる、と考えられるから

です。

昭和五十六年八月