興感□□□□興らんとする家は幼きも長

たるも新しき協ふこと多し是は求る所も

大抵意の侭ニ遂る事故ニ争事無ニ由れり

破落惣とて身上落目爪先下がりの家は妻子奴僕

の罪過も無に良もすれは責め罵らるゝニ至る是ハ衣

食も思に不任何事も思ふ侭に行すして物毎に抵悟(テイゴ)クイチカフ

事多ゆへ□此怒のもの発する所無に因て也妻子

たるもの能此情を解き暁りなき順ひ戻らぬ様

ニなさバ自ら恥ろふ心生して責メ罵らるゝ事少き

に至るへし

孟子ニ富歳にハ子弟頼りにし凶歳ニは子弟

暴多し