一五 享保元年五月 公方薨御に付鳴物普請停止触

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(『触書上』市史編さん室蔵)

公方様御不例ニ付、昨晦日 紀伊中納言様為御後見、二之御丸江御入被為遊候、然所ニ同夜 公方様薨御被為遊候ニ付、火之本之儀入念鳴物普請等之義相止可申候、自然悪事等仕候者有之ハ早速訴可申候、喧嘩口論不仕様ニ相慎人集等不仕諸事隠便ニ可仕旨、各支配所村〻へ早〻可被相触由御意ニ付如此ニ候、以上

                   (伊奈家臣)

   【享保元年】五月朔日        田口勘兵衛

                     大河内与兵衛

右之通申来候間、書面之通火之元入念ヲ鳴物普請等相止、尤喧嘩口論相慎人集等不仕、諸事此節隠便ニ可仕旨村中大小百姓共ニも急度可申付候、此廻状披見之上奉畏趣村下ニ名主致判形、銘〻刻付致相廻し留りゟ此方へ可被相返候、以上

             (伊奈家臣)

  申五月二日        会田七左衛門

               富田治右衛門