二八 寛政元年三月 杉浦五太夫当役御免願

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(大川戸杉浦家蔵)

   奉願候覚

私儀不調法者ニ御座候処、結構被 召仕其上格別之蒙 御取立冥加至極難有仕合奉存候、然共生涯可奉報御大恩様無御座、此段奉恐入候、然処段〻老衰仕挙動不自由ニ相成御役茂勤兼候処、去春以来胸痛之病ニ而差発候節は人事を弁兼、其上当二月中怪我仕大概快方ニは罷成候得共、今以歩行不相叶迚茂全快可仕儀共不奉存、右躰ニ付押張候御奉公向難相勤難儀仕候、依之自由ヶ間舗恐入候得共、何卒当御役 御免被成下、相応之御奉公被 仰付被下置候様偏奉願候、以上

  寛政元年三月廿八日   杉浦五太夫【勝定】(印)(花押)

    富田吉右衛門殿

    田口勘兵衛殿

    新井孫兵衛殿

    大河内与兵衛殿

    高橋久右衛門殿