六七 正徳三年三月 袋山村古川敷下渡願

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(「袋山細沼家文書」市史編さん室蔵)

  乍恐口上書を以奉願上候御事

一越ヶ谷領袋山村廻り古川敷之義、先達而奉願上候通り古川于上り之場、惣百姓高割合を以下シ被置候様ニ被仰渡候所ニ、此度又〻被仰付候義ハ自然余方ゟ願人有之候ハゝ無相違相渡シ候様ニと御証文被仰付候、就夫奉願上候義ハ自然余方ゟ金子出シ願申者御座候ハゝ、右奉願上候通り袋山村名主惣百姓ニ而何分ニも金子応シ而指上ケ可申候、是ハ袋山村廻り之古川敷ニ而御座候間、余方へ相渡り申候而ハ袋山村往来、殊ニ耕作取上ケ船道も不自用ニ罷成、何共迷惑ニ奉存候、袋山村之義ハ地せま之村ニ而、殊ニ困窮之村方ニ御座候間、御慈悲ニ被為 仰付被下候ハゝ惣百姓助り難有可奉存候、以上

  正徳三年巳三月    越ヶ谷領袋山村

                 名主 平右衛門(印)

                 百姓 新右衛門(印)

                  【外三三名連印略】