(「砂原松沢家文書」市史編さん室蔵)
【表紙】
「文政十亥正月 御領主様御役所ゟ調達金百両両村へ被仰付候付、黒谷村四郎右衛門方ゟ借用いたし差上候下書 」
御領主様ゟ御下知書金主四郎右衛門へ預り置候対談
下知書之事
一金五拾両也
右ハ御勝手急御入用ニ付、其両村江調達申付候処、困窮ニ付調達差支、御年貢米引当他借を以書面金子調達いたし相納候上ハ、返済之儀ハ当亥年御年貢米之内不及伺金主方江村方ゟ直〻相渡、時之相場を以元利勘定相立可被申候、以上
中沢荘兵衛
亥二月 後藤泰助
中沢楽太夫
武州埼玉郡
砂原村
後谷村
名主
組頭
百姓代
前書之通相違無之者也、 茂友右衛門
川清太夫
新文治左衛門
入置申借用証文之事
一金百両也 但[御下知書/五拾両宛弐通也] 但文字金也
右ハ私共御領主様ゟ調達金被 仰付候処、村方困窮ニ付其許江色〻与御無心仕、書面之金子只今慥ニ請取借用申候処実正也、返済之儀ハ当亥十月中限り田方御年米【貢欠カ】以其許江附送り、其村之相場ニ而弐割之利足ヲ加へ元利共急度御返済可仕候、則御領主様ゟ被下候御書付差添入置申候、若相滞り申候ハゝ小前高割ヲ以弁米仕来ル十月限り急度相済、其許江少も御苦労掛ケ申間敷候、為後日連印借用証文、仍如件、
埼玉郡黒谷村
世話人 礒吉
同郡 砂原村
世話人 徳右衛門(印)
同郡 砂原村
百姓 喜左衛門(印)
同 礒右衛門(印)
同郡黒谷村 (外一八名連印略)
四郎右衛門殿