一〇八 文政十年一月 六ッ浦藩調達金下知書

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(「砂原松沢家文書」市史編さん室蔵)

 【表紙】

「文政十亥正月 御領主様御役所ゟ調達金百両両村へ被仰付候付、黒谷村四郎右衛門方ゟ借用いたし差上候下書 」

御領主様ゟ御下知書金主四郎右衛門へ預り置候対談

  下知書之事

 一金五拾両也

右ハ御勝手急御入用ニ付、其両村江調達申付候処、困窮ニ付調達差支、御年貢米引当他借を以書面金子調達いたし相納候上ハ、返済之儀ハ当亥年御年貢米之内不及伺金主方江村方ゟ直〻相渡、時之相場を以元利勘定相立可被申候、以上

             中沢荘兵衛

   亥二月       後藤泰助

             中沢楽太夫

            武州埼玉郡

                砂原村

                後谷村

                 名主

                 組頭

                 百姓代

前書之通相違無之者也、    茂友右衛門

               川清太夫

               新文治左衛門

   入置申借用証文之事

 一金百両也 但[御下知書/五拾両宛弐通也] 但文字金也

        

右ハ私共御領主様ゟ調達金被 仰付候処、村方困窮ニ付其許江色〻与御無心仕、書面之金子只今慥ニ請取借用申候処実正也、返済之儀ハ当亥十月中限り田方御年米【貢欠カ】以其許江附送り、其村之相場ニ而弐割之利足ヲ加へ元利共急度御返済可仕候、則御領主様ゟ被下候御書付差添入置申候、若相滞り申候ハゝ小前高割ヲ以弁米仕来ル十月限り急度相済、其許江少も御苦労掛ケ申間敷候、為後日連印借用証文、仍如件、

             埼玉郡黒谷村

                世話人 礒吉

             同郡 砂原村

                世話人 徳右衛門(印)

             同郡 砂原村

                百姓  喜左衛門(印)

                同   礒右衛門(印)

   同郡黒谷村          (外一八名連印略)

     四郎右衛門殿