(慶応大学蔵)
入置申一札之事
一御地頭所様御飯米春入之義、貴殿江相願置候処、此節御飯米遣ひ切我等村方江可差出旨被仰付候処、未新石出来兼甚差支ニ付、貴殿江御頼申処御聞済被下、忝借用申処実正也、然上は返済之儀は新米取立九月限急度返済可致候、尤相場違ハ時ニ随宜御勘定被成御引取可被下候、其節違乱無御座候、万一凶作有之候とも決而遅滞致間敷候、則其旨下知書頂戴致居候間、少茂相違無御座候、為後日入置申借用米一札、仍而如件、
中条鉄太郎様御知行所
天保二卯年七月 武州埼玉郡神明下村
名主 惣助
組頭 丈助
七左衛門村
前書之通り相違無御座候、 名主 八郎右衛門
組頭 林右衛門
【江戸元飯田町】三川屋
平四郎殿
右七月廿二日 大津弥市右衛門
八郎右衛門江渡ス