一二四 安永三年七月 帳外願

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(「砂原松沢家文書」市史編さん室蔵)

  乍恐以書付を奉願上候

一武州埼玉郡越ヶ谷領砂原村百姓三郎兵衛奉願上候は、拙者弟乙治郎儀三年以前ニ大沢町十右衛門与申者方江養子に差遣し申候処、当六月中悉不埒仕拙者方江被相返申候、依而拙者并親類共五人組迄相頼異見仕候得共承引不致、不埒斗致其上拙者方江も不参、世間家与仕悪敷事斗致皆人風節【説】も宜敷無之御座候得は、此上何様之義仕出候哉難計奉存候、若悪事仕出候得ハ拙者悉難儀仕候間、何卒以御慈悲を帳外ニ被成下候様ニ御願申上候、右願之通リ被為 仰付被下置候ハゝ難有仕合ニ奉存候、以上

             越ケ谷領砂原村

  安永三年午七月      願人 三郎兵衛(印)

 御役所様

右前書之通リ百姓三郎兵衛願上仕候儀、拙者共印形仕差上ケ申候間、何卒御憐愍之上御勘弁被成下、願之通被為 仰付被下置様ニ、偏奉願上候、以上【後欠】