一四四 万延元年十一月 旅籠屋奉公差出証文

326~327/1009ページ

原本の該当ページを見る

(市史編さん室蔵)

  一札之事

一私娘たき義、西方村茂吉殿方江相遣シ置候処、此度相談之上右女子御当宿旅籠屋留蔵殿方江、人別送リ相添女子引渡被下候様、貴殿方御取扱ヲ以被致被下置忝存候、就而は為手当金私方へ御差出被下慥ニ受納仕候、且又惣三郎方江譲証文一通私方江預リ置候処、右証文貴殿方江相渡シ申候、然ル上は右一条ニ付以来少茂申分一切無御座候、依之一札入置申処如件、

  万延元申年十一月二日 神田江川町

              長右衛門店

               万蔵方同居母

                母 こう(印)

                  たき(爪印)

    大沢町

     五郎吉殿

     弥七殿

     外御扱人中