(西方須賀家文書)
入置申一札之事
一私義手挾ニ付家作補理度段、先般貴殿江御願申上候処御聞済被下忝存候、然ル処右家作之内庇之義、往古検地御縄請之百姓之外は、門瓶庇等之普請不相成趣被仰渡有之処、今般私留守中屋根屋とも勝手いたし、葺下シニ致候積之処庇之躰ニ葺立、殊ニ角家之義も先前御願申上候刻、建継不致心組之処、是以俄ニ建足ニ相成、今般御察当請一言之申訳無之、依之近所組合之者共ヲ以右不調法之廉〻御詑申入処、御聞済被下難有存候、然ル上は右庇等之儀故障之様有之候節は、何時成共早速取払可申旨被仰聞一同承知仕候、右御詑之ため組合加印之一札、入置申処仍而如件、
嘉永七寅年九月 西方村
家作人 嘉兵衛
組合詑人 新助
新左衛門
同村
名主 平内殿