一九九 天保九年八月 質屋取調書上

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(東方中村家蔵)

  御糺ニ付奉申上候書付

            松平下総守領分

             武州埼玉郡東方村

五拾六年以前辰年ゟ      百姓 元治郎

 戌亥賃取高平均一ヶ年ニ

一金百廿五両弐分弐朱銭八拾五貫六百八十弐文

    但[金壱両ニ付一ヶ月利足銭百八文/銭百文ニ付一ヶ月利足銭三文]

             同

八拾弐ヶ年以前寅年より    同  平次郎

 戍亥賃取高平均一ヶ年ニ

一金四拾両三分壱朱銭拾七貫六百四拾八文

  内金拾九両壱朱卜弐百拾弐文

   是ハ埼玉郡西方村弥市郎方江送リ質ニ仕候分

    但[金壱両ニ付一ヶ月利足銭百八文/銭百文ニ付一ヶ月利足銭三文]

     但[送質下百八文ニ付弐拾四文、三文ニ付壱文/元質屋ゟ世話料請取申候、]

    是ハ天保四巳年より相休居申候、

是ハ文政十亥年御改革御取調之節、弐ヶ年平均質取高書上候分、御改革御調以後新規質屋相始候者壱人も無御座候、

右は農問質屋渡世仕候者、私共之外壱人茂無御座候、

 以上

  天保九戌年八月    右東方村

                質屋 元次郎

                   平次郎

                組頭 茂八

                名主 孫右衛門

                同  万五郎