二〇九 慶応元年閏五月 農業用川船鑑札請証文

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(平方宇田川家蔵)

  差上申御鑑札証文之事

一新規川下    近郷通用

  小船壱艘       但敷[長壱丈弐尺/横三尺/深壱尺]次郎右衛門

         居村下

             但敷[長/横右同断/深] 孫三郎

         同断

             但敷[長/横右同断/深] 幸助

         同断

             但敷[長/横右同断/深] 太郎右衛門

         同断

             但敷[長/横右同断/深] 久右衛門

         同断

             但敷[長/横右同斯/深] 久左衛門

         同断

             但敷[長/横右同断/深] 清左衛門

         同断

             但敷[長/横右同断/深] 太左衛門

         同断

             但敷[長/横右同断/深] 伊兵衛

右は持来候出水用心船ニ御座候処、向後居村下近郷通用川下仕少〻宛之肥等積作場通ひ仕度、尤小船之義故江戸表江乗廻し難相成御座候ニ付、御極印御免被成下相応之御年貢上納、当丑年ゟ来戌年迄拾ヶ年季ニ持奉願上候処、願之通被 仰付御鑑札被遊御渡奉請取候、尤先年御請証文差上候通私方御定法堅相守、年季中は船之有無ニ不拘年〻御年貢八月ニ至り候ハゝ、無滞上納為仕可申候、為後日証文差上申処如件、

  慶応元丑年閏五月   今川要作支配所

               武州埼玉郡平方村

                船主 次郎右衛門

                同  孫三郎

                   幸助

                   太郎右衛門

                   久右衛門

                   久左衛門

                   清左衛門

                   太左衛門

                   伊兵衛

            差添人 年寄 兵左衛門

 川船

  御役所